チームオレンジ熊久保信重選手 復活V! 2012 D1GP 第3戦 オートポリス
2012年7月22~23日 大分県オートポリスサーキット

 前回から約2カ月のインターバルを経て開催されたD1グランプリシリーズ戦。恒例のオートポリスでの開催だが、昨年に引き続き天候との戦いといったイメージで幕を開けた。 九州北部を襲った豪雨の影響で、オートポリスからほど近い熊本市内が被害を受けた。不幸中の幸いでオートポリスサーキットは難を逃れたものの、この週末は急激に気温が下がり、半袖では肌寒いと感じられるほどの異様な条件となった。

 初日の午後には予選が開始されるが、目まぐるしく変わる天候とともに波乱が巻き起こる。エンジンの吹けが悪いのか、精彩を欠いた走りの今村陽一選手が予選敗退。さらに野村謙選手もコースアウトで満足な特典を得ることができず、初日で終了となってしまった。

 やや天候が回復し、ドライ路面で始まった決勝日、単走ファイナルは迫力の走りで白煙を上げた手塚強選手がトップを奪う。さらに2位には首の皮一枚でぎりぎり予選を通過した川畑選手。このところ不本意な成績が続いていたものの、ようやくエンジンがかかってきたといった印象だ。
 逆にここで涙を呑んだのはマークXの高橋邦明選手だ。斎藤太吾選手が欠場している間にポイントを稼いでおきたいところだったのだが、1本目はポイントを伸ばせず、2本目にはコースアウトを喫してしまう。

 トーナメントが始まると、ベスト16の途中でついに雨が降り始める。ドライ路面のうちに勝ち上がった手塚強選手は、ベスト8でいきなりのウェット路面に合わせきれず敗退、かなり調子が良さそうな走りをしていただけに悔やまれる。その手塚選手を倒したのはHKSのハチロクを駆る谷口信輝選手で、ウェットになったことでパワーの差を解消することができたと語り、ハチロク勢では最上位となる3位入賞を果たした。

 しかしその最新マシンハチロク勢をことごとく打ち砕いてきたのは、チームオレンジC33の熊久保信重選手。まるで仕組まれたかのように日比野選手、織戸選手、谷口選手と続けて対戦し、まるでハチロクキラーであるかのようなイメージ。
 もう一方のツリーでも内容の濃い戦いが繰り返されるが、雨を得意とする廣田選手、予選からかなり好調なイメージの唄選手、そして追走の攻めで安定感とキレのよさを見せる佐久間選手など、現在好調な選手をことごとく倒したのは、なんと予選ギリギリ通過の川畑選手だ。熊久保選手もそうであるが、路面の読み、そして変化への対応といった総合力が求められる状況では、この2人が勝ち上がってくるのも納得といったところだろう。

 ベスト4の対戦時には雷鳴が響き、観客を一時建物内に避難させるアクシデントはあったが、なんとか競技が再開される。熊久保選手と川畑選手の最終決戦では、川畑選手が後追い時に攻めすぎて熊久保選手をプッシュ。入れ替わった2本目は川畑選手のアンダーステアに対し、熊久保選手がノーミスで久しぶりの優勝を手に入れた。
 熊久保選手はこれでシリーズポイントトップになり、2位以下とも大きなポイント差となっている。しかし斎藤太吾選手は次戦も欠場を決めているため、3位となった谷口選手、そしてそれ以降の選手もポイントが切迫していて、エビスサーキットで開催される2連戦の結果次第では、順位が大きく入れ替わる可能性も秘めているのだ。もちろんエビスは熊久保選手のホームサーキットだが、ここ数年エビスで満足な成績を残せているとはいえない結果となっている。セットのに詰まったC33で地元の利を生かせるのか?真夏の2連戦が今シーズンの行方を決めるカギとなりそうだ。
 

D1GP オフィシャルサイト
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 やや抑えめな走りにも見受けられたが、低ミュー路面では高いコントロール能力を見せて3位入賞を果たした谷口信輝選手とHKSのハチロク。
 ここオートポリスでの優勝経験もあり、地元の期待も大きかったRE雨宮・末永正雄選手。今年は7位といま一つ奮わなかったが、現在総合ポイント4位という好ポジションで、エビスでもかなりポイントを取る確率が高い選手だけに大注目だ。
 一気に総合成績が6位まで落ちてしまった高橋邦明選手。今回の結果に関しては、われわれよりも本人が一番悔しがっていることだろう。
 ストレートでの加速など、マシンのポテンシャルは一線級といわれるようになった上野高広選手のBMW。今回も雨の影響でミスを喫したものの、まだまだ上位争いに絡む確率は高そうだ。
 伏兵唄選手にやられてしまった古口美範選手。開幕戦でのスタートダッシュがやや失速してしまったか。シリーズを争うという意味ではすでに崖っぷちに立たされているかも。
 かなり攻撃的な走りをしていた織戸学選手。コースアウトを喫するなど粗さも見受けられたが、やはり存在感の高さはピカイチ。ハチロクがエビスでどのような走りを見せるのか楽しみだ。
 ピットウォークやサイン会なども頻繁に開催され、ギャラリーサービスがますます充実するD1GP。天候の変化でギャラリーにも厳しい条件だったが、熱心な九州のD1ファンは選手以上に熱い!
 熊久保選手の活躍で改めて実証されたドリパケ伝説。ということは、次に活躍するのは・・・・・・?
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